冷えとり日和365|きれいをつくる温活ピラティス

ピラティスの専門家・上泉渉先生による話題の筋膜や筋肉、気になる姿勢の話題をお届け。

ピラティスの専門家がお届けする姿勢・筋膜・筋肉のコラム きれいをつくる温活ピラティス

きれいをつくる温活ピラティス

VOL.3筋膜をケアして快適なからだに Part1

筋膜ってなあに?

最近よく耳にする「筋膜」、みなさんは筋膜がなんなのか、どういった働きをするのかご存知でしょうか。今回はその「筋膜」のご紹介をしたいと思います。
ながらく筋膜は、存在は知られていたものの、重要視されてきませんでした。ですが、近年の研究者たちの努力と技術革新によってその重要性が徐々に明らかになり、注目を集めるようになりました。私自身も身体の不思議と動きの関係に魅了されて以来、長く探究しているテーマでもあります。
私たちのからだは全体をたんぱく質でできた網状の薄い膜によって覆われています。その膜のうち、筋肉を包むように存在しているのが「筋膜」です。筋膜の主成分は、『水』『線維』『細胞』。中心に細胞があり、まわりをジェル状の水と線維が覆っています。水によってコラーゲンやエラスチンといったなじみ深い成分からなる線維がなめらかになり、細胞を活性化、潤いのある筋膜が保たれます。

筋膜は全身1枚でつながっている

筋膜とその役割

筋膜には大きく3つの役割があります。

1)からだの形をつくる

実はひとのからだの形をつくっているのは筋膜です。臓器、姿勢にいたるまでからだのすべての形をつくっています。筋膜がなければ骨も崩れてしまいます。意外に思われるかも知れませんが、私たちのからだがからだの形を保っているのは筋膜のおかげなのです。

2)センサーとしての役割

筋膜はからだの状態や皮膚感覚のセンサーとしての役割を担っています。座っている、立っているという状態だけでなく、例えば運動中の空間の中でのからだの状態といったものまで筋膜が感知し全身に伝えます。筋膜はからだ全体に張り巡らされているため効率よくその情報を伝えることができます。

3)筋肉や皮膚をスムーズに動かす

正常な筋膜はとても潤いをもった状態です。潤いのある筋膜に覆われていることで筋肉はしなやかに動き、肌にはハリが生まれます。

いかがでしょう、筋膜の重要性をおわかりいただけましたか。肩こりや疲れ、血行不良の原因は筋膜にあるともいわれています。
筋膜が正常な状態であるとき、わたしたちはとても快適に日々を過ごすことができます。 次回はその筋膜が絡まってしまう原因や解決法についておはなししたいと思います。

profile 上泉渉先生

ビーキューブ®代表 上泉 渉(かみいずみ わたる)先生ビーキューブ®
代表 上泉 渉(かみいずみ わたる)先生

STOTT PILATES®公認リードインストラクタートレーナー、柔道整復師、宝塚音楽学校非常勤講師
アジア太平洋地域で初めてリードインストラクタートレーナーに選出されて以来、日本におけるピラティスの普及と指導者養成はもちろん、各国養成担当者の指導にも従事。スポーツや舞踊のパフォーマンス向上を 目的とした教育機関での指導、リハビリテーション分野におけるピラティスの活用等、国内外問わず精力的に行っている。

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